血液検査には様々な項目がありますが、大きく分けると

1)リウマチかどうかを判定する項目      ・・・ 抗CCP抗体、抗ガラクトース欠損IgG抗体など
2)炎症の程度を調べる項目          ・・・ ESR(血沈)、CRP、MMP−3、など
3)内臓に異常を生じていないかを調べる項目  ・・・ 生化学の各種項目
4)造血機能に異常がないかを調べる項目    ・・・ 末梢血(赤血球、白血球、血小板など)

 次の表は、リウマチの連携パスで用いられるA票の一部ですが、これに沿ってそれぞれの項目の意味を説明します。

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リウマチに最も特異的な抗体価です。これが高い人は約89%の確率でリウマチになります。 ただしリウマチの約12%はこれが陰性なので、これが陰性だからといってリウマチでは無いとはいいきれません。

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これもリウマチに特異な抗体です。高い陽性率ならびにRA活動性との良好な相関を示し、 1. 早期RA、あるいは従来法にて陰性のセロネガティブRA患者の診断 2. RA患者の疾患活動性の評価に有用な指標として期待されている。

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(血沈)炎症の程度を調べます。リウマチに特異的なものではなく、 感染症など様々な疾患においてその値が高くなります。

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炎症のあるとき増えるたんぱく質の量を調べます。これもリウマチに特異的なものではなく、 感染症など様々な疾患においてその値が高くなります。

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関節の中にある滑膜が炎症を起こした時に増える物質です。リウマチの活動性の指標になります。

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(リウマチ因子)リウマチ患者さんの80%で陽性となりますが、他の病気でも陽性になることがあるので 診断には注意が必要です。

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アルブミン(たんぱく質の一種)。肝臓の機能が低下して生産力が落ちたり、 腎臓機能が低下して尿タンパクとして逃げると減少します。

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(GOTと同じ) 肝臓の細胞が損傷を受けると上昇します。

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(GPTと同じ) 肝臓の細胞が損傷を受けると上昇します。

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肝障害でも上昇しますが、間質性肺炎などの肺の障害でも上昇します。

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肝障害でも上昇しますが、骨折・骨粗しょう症・腫瘍の骨転移などでも上昇します。

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肝障害でも上昇しますが、筋肉の損傷で昇します。特に心筋梗塞などでは非常に高い値を示します。

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間質性肺炎で上昇します。リウマチ治療中の合併症を調べるのに重要な項目です。

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腎機能の指標です。腎機能が低下すると上昇します。 軽度の上昇のように見えても、腎機能は大きく低下していることがあるので要注意です。

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白血球。感染などで上昇します。少なすぎる場合は、感染を起こしやすくなります。

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赤血球。造血機能が低下すると減少します。

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ヘモグロビン(血色素)。造血機能の低下・
鉄欠乏などで低下します。

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血小板。少ないと傷からの出血が止まりに
くくなります。

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これは血液検査ではありませんが、腎機能低下を予測するのに必要です。

 白血球・赤血球・血小板などが全て減少する場合は汎血球減少といわれ、 骨髄機能の障害が疑われます。メトトレキサートの重篤な副作用の一つで、 早期発見・早期対応が重要です。

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